普段マンションを運用しているオーナー様や管理人様は、入居率のアップや入居者の快適な生活のために、さまざまな取り組みをしていることでしょう。入退去の手続きやハウスクリーニング、リフォームなども大切ですが、なかでも欠かせないのが電気系統の工事。
今回は電気工事を営む桜電設がマンションの運営に当たって、定期的な電気のメンテナンスが欠かせない理由をご紹介します。
■共用部の電気工事について
マンションの電気工事は大きく分けて、共用部と各部屋とに分かれます。
まずは共用部の電気工事の大切さからご紹介入居者全員に影響が及ぶ部分であり、トラブルが発生すると大きなトラブルにつながってしまうので、とくに日ごろから注目したい部分でしょう。
・分電盤のメンテナンス
分電盤とは電力会社から供給された電気を各部屋に振り分ける設備です。老朽化が進むと、錆びたり、亀裂が入ってしまい、放置してしまうとそのまま建物全体が停電になってしまう可能性もあります。逆に電気が暴走して火災に発展する可能性も。信用問題に関わりますので、特に業者に依頼して定期的なメンテナンスを意識しましょう。
また分電盤の工事の際には建物全体の電力がストップする可能性があります。あらかじめ作業スケジュールを把握して、入居者に周知しておきましょう。
・照明器具
マンションの廊下など、共用部の照明は頻繁に切れてしまいます。暗いと転倒のリスクが高まりますので、頻繁にチェックしておきましょう。また蛍光灯を入れ替えても復旧しない場合は基礎の部分を見直す必要があります。
おすすめしたいのがLEDの照明です。寿命が長くランニングコストが安く済むので、運営の手助けになります。
・共同エントランスのインターホン
オートロック付きのマンションでは共用部のインターホンも定期的にチェックしましょう。マンションの管理体制に関わる問題であり、入居希望者の期待を裏切ることにもなります。
インターホン工事は大がかりな作業です。配線部分から見直しが必要なので、スケジュールを眺めに設定しておく必要があります。
■室内の電気工事
もちろん共用部とは別に各室内の電気工事も、マンションオーナーとして整備しておきたいポイント。入居者がいない場合はもちろん、すでに人が住まわれている場合も、専門的な分野では相談を受ける可能性があります。
・ホーム分電盤
ブレーカーなどに付属されている分電盤です。室内の分電盤が故障すると、ブレーカーが落ちたり、漏電したりしますので、築年数が長いマンションのオーナーは常にメンテナンスを考えておきましょう。
ホーム分電盤が1つ壊れてしまったら、他の部屋にも同様のトラブルが起きる可能性がありますので、他の部屋も同時にチェックしましょう。
・コンセント
コンセントが破損してしまったら、漏電などにより火災に発展することもあります。必ずチェックしてトラブルを未然に防ぎましょう。
もし入居者がいる場合は室内に入るために許可が要ります。事前に入居者に点検日を周知しておきましょう。
■入居者が快適に使えるような電気周りを整えておこう
マンションオーナーや管理会社の方にとって、入居者の快適な生活を保護するのは最低限必要なこと。電気周りの安全性を常にチェックして、安定したマンションの運営を果たしましょう。