東日本大震災や熊本地震や、平成29年7月九州北部豪雨や平成30年7月豪雨など、日本では大きな地震や台風が頻発しています。
そのたびに止まってしまうのが、電気や水道、ガスなどのライフライン。暮らしに大きな支障が出てしまい、災害そのものの被害はもちろん、インフラのトラブルによって復旧が遅れてしまっているのが現状です。
予期せぬ災害に襲われた際に効果を発揮するのが「オール電化住宅」です。今回はオール電化に必要な設備や、災害に強い理由、その他のメリットをご紹介します。
■オール電化住宅とは
オール電化住宅とは、住まいで使用する熱源をすべて電気でまかなう住宅のことを指します。ガスコンロやガスファンヒーターなどの電化製品は使いません。
また給湯の際もガスを利用せずにお湯を沸かします。代わりにIHクッキングヒーターや床暖房、給湯器などを導入することで、電力だけで熱源をまかなえる生活ができるのです。
■なぜ災害に強いのか
オール電化住宅には、あらゆるメリットがあります。なかでも最近の日本の状況をかんがみて注目されているのが「災害に強いこと」です。
その理由は2つあります。
1. 電気は復旧スピードが最も早い
阪神淡路大震災では電気、ガス、水道とすべてのライフラインがストップしました。神戸市では全域が復旧するまでに水道で90日間、ガスで85日間も掛かったのに比べ、電気はたった7日間でした。また東日本大震災の際は水道で3週間、ガスで5週間を要しましたが、電気は1週間で完全復旧を果たしています。
一般的な住宅では長期間にわたってお湯も沸かせませんが、オール電化住宅の場合は電気が復旧した段階で給湯や調理、暖房などの設備を使えるのです。
2.お湯や熱を常に溜めておける
オール電化住宅では、一般的に蓄熱式の床暖房やエコキュートなどの給湯器を設置します。熱やお湯を溜めておけるので、水道や電気がストップしてもある程度は普段と変わらない生活が送れるのです。
特にエコキュートなどの給湯の場合は、直接タンクから水を取り出せます。飲用はできませんが、お風呂やトイレなどに使えるでしょう。
■オール電化にはその他にもあらゆるメリットが
オール電化住宅には、災害に対する備えの他にもあらゆるメリットがあります。
順に見ていきましょう。
1.光熱費が安くなる
ガス料金を支払うときは一定額の基本料金が掛かります。オール電化にするとガスを解約できるので、無駄なランニングコストがゼロになるのです。長い目で見ると、かなりの額を節約できます。
また給湯器でお湯を沸かす際は、安い深夜料金を利用するので、電気代自体のコストも下がるのも魅力です。
2.火災に対する備えとして
ガスコンロからIHクッキングヒーターに変えることで、火災のリスクを減らせます。また引火する恐れもなくなるので、万が一家事を起こしても爆発することはありません。
3.太陽光発電と組み合わせて、さらにお得に
太陽光発電とオール電化を掛け合わせると、生活するうえでガスや電気を買う必要がなくなります。ガス代と電気代を無くせるうえ、環境にも優しい生活ができるのです。
またいわき市は、全国でも有数の日照時間を誇ります。特に太陽光発電の恩恵を受けやすい土地の1つですので、太陽光パネルの導入がおすすめです。
4.長い目で見ると初期投資を回収できる
オール電化住宅に切り変える際は給湯器や蓄熱器、IHクッキングヒーターなどの設備をそろえる必要があります。しかし一度切り変えれば、その後の高熱費が安くなるので、イニシャルコストを回収できるのです。
■災害に強く、家計にも優しいオール電化で豊かな生活を
ガスを使わないオール電化は災害への備えとしても毎月の光熱費としてもメリットがあります。「安心」と「お得」を同時に満たせるので、おすすめです。
いわき市の周辺でご興味のある方は、お気軽にご相談ください。